水夏〜suika〜  【蒼司の悩み】


このストーリーは多少ネタバレを含んでいる上、『水夏』の第2章をプレイしていないと内容がわかり
にくいかもしれません。なにとぞご了承を。






 これで何度目になるだろうか・・・。
さやか先輩がうちに遊びにくるといつもこうだ・・・。
「ちょっと!なに兄様にピッタリと寄り掛かっているのっ!!」
はぁ・・・。この分けの分からない事で騒いでいるのがラスボスと巷で有名の妹、上代 萌。
「あらっ、だって私は蒼司くんの彼女さんなんだから♪ねっ、蒼司くん♪」
でもって、こちらのスーパーおてんこ娘は、白河 さやか。天才画家、故・白河 律の一人娘で、一応
僕の彼女。
「兄様っ!!」
この尋常ならぬ妹の迫力・・・。
「蒼司くん♪」
先輩も場合は語尾に《♪》が付いているが目が笑ってない・・・。
「・・・。」
沈黙。
《「かったりぃ・・・。」》とか、どこかの街の少年J・A君みたいな口癖があればな・・・。
「蒼司くん??どうしたの顔色良くないわよっ♪」
と言って先輩が顔を近づけてくる。
どこかの街の義兄妹の日課じゃないんだから・・・。今時おでことおでこをくっつけて♪とかやる人な
んていないでしょう。

《注》電撃機関のメンバーが通っている、某K附属高校にはどさくさに紛れて体温を計るからという理
   由で女生徒に抱きつくという生物教師もいるらしい・・・・・。

その前に、今現在の顔色が悪いのは半分はあなたのせいです。
そしてもう半分は・・・
「兄様!温めてあげますわ」
こいつだ。
しかもさりげに爆弾発言してるし。聞きようによってはかなり妖しい、いや、怪しい。
世の中には、妹LOVEとかいってる奴らがいるが、そんな奴らにはこんな妹でもよいのだろうか・・・。
まあ、世の中には12人も妹がいて、その妹と仲良くやっている奴もいるんだからな。うらやましい限
りだぁ〜なぁ〜。
先輩と萌が睨み合っている。
「はぁ・・・・・・・。」
深いため息の後に静かに口を開いた。

蒼「もうちょっと二人ともお互い仲良くなってくれませんか?」
萌「嫌よ!!なんでこんな女なんかと」
蒼「萌。さやか先輩だ。こんな女じゃない。」
萌「だって・・・。」
蒼「だってなんだ?」
萌「だって、私から兄様を取り上げようとしているんだもん。」
さ「ちょっと、取り上げようだなんて思ってないよっ」
萌「兄様の帰りが遅くなったのは事実だし・・・。」
蒼「それは・・・、先輩は家に一人っきりだし・・・。心配じゃないか。」
萌「一人っきり・・・。ま、まさか家に誰もいない事を良いことに毎日毎日兄様を誑かして・・・。不
  潔よっ!」

ハ〇レスのふ◯つきちゃんかいっ!?

さ「そ、そんなことないって。そんな毎日もしてないって♪」
蒼・萌「・・・。」
蒼「何、墓穴ほってるんすか・・・。」
さ「あ・・・。ま、まあ気にしない♪気にしなぁ〜い♪」
萌「気にしますっ!あっ、だから最近兄様・・・。夜、前ほど私の布団に・・・。」

っておいおいっ、なに訳の分からないことをぬかして・・・。

さ「そ・う・じ・く〜ん♪」
蒼「いやいや無実なんですけど。」
萌「兄様。何も隠さなくても・・・。」
さ「だ、そうだけど♪」
蒼「萌っ!嘘を付くな嘘を・・・。」
萌「・・・。クスン。」

次はシ◯プリの亞◯亞かいっ!?
ってか僕のキャラこんなんだったっけ・・・。

さ「蒼司くん・・・。」

あれ《♪》がないような・・・。

蒼「先輩・・・?」
さ「ゴルァァ(―_―メ)!!」
嗚呼・・・。
埼玉県の教育ゲームにもでているさやか先輩の理想像が恰もガラスの様に崩れ去っていく・・・。
蒼「先輩・・・。だから僕は無実ですって。」
さ「じゃあ証明して。」
蒼「証明?」
さ「そう。証明と誓いのキッス♪」
蒼「萌の見ているまえでですか?」
萌「キッスぅぅぅぅぅぅぅ!?そんな事を兄様にはさせませんわ。」
さ「蒼司くん♪速くっ♪」
萌「させません。絶対に。」

『逃げよう』そう思った瞬間・・・。

さ「スキありっ♪」

一瞬だった。先輩は専門家に言わせてみると世界でも五本の指に入るほどの瞬発力の持ち主らしい。
カ◯ンの秋◯さんレベル・・・。

蒼「えっ・・・。」
さ「嫌だった?」
蒼「い、いいえ。」
さ「じゃあ・・・もう一回・・・。」
蒼「はい・・・。」
萌「ちょっと兄様。何二人の世界にはいっているの!?」
蒼「・・・はっ。」

頭の中がクラクラする・・・。

蒼「先輩なにしたんですか?」
さ「なぁ〜んにも♪」
蒼「嘘ですね。顔に出ています。で、何したんです?」
さ「ナニしたって・・・キャッ♪」
蒼「18禁じゃないんですから、下ネタ止めて下さい。」
さ「たいした事してないよ。ただ、みっちゃんにもらった幻覚剤少しだけ飲ませただけだよっ♪」
蒼「みっちゃんってドラッグマスターの座を狙っている若林先生の妹の・・・。」
さ「そうそう。そのみっちゃん♪」
萌「何危ないものを兄様に飲ませているの!!」
さ「さっきの貴女の食事にも混ぜておいた睡眠薬がそろそろ効くはずだから♪」
萌「うっ・・・。」

萌が膝から地面に崩れ落ちる。

さ「あは♪今日は私の勝ちね♪
  これで5勝2敗♪これで今年は勝ち越し決定ね♪」
蒼「今年もって・・・。やっぱり来年もこうなるんでしょうか・・・?」
さ「蒼司くんが私と結婚してしまえばこんなことにはならないと思うんだけどなっ♪」
蒼「結婚・・・ですか・・・。」
さ「まさか、私の事は遊び程度なの?」
蒼「いえ。ちゃんと考えてます。」
さ「やったぁ♪結婚〜けっこん〜♪」
蒼「・・・。」
さ「・・・。」
萌「・・・。」
さ・蒼「・・・萌!?」
萌「兄様・・・。私は認めませんから。
  そしてさやかさん、来年、7戦7勝できたら貴女のことを認めることにします。」
さ「臨むところよ♪初音島に住んでいる親戚の科学者に秘密兵器を作ってもらおっと♪蒼司くん♪今度
  一緒に初音島まで旅行しよっ。」
蒼「わかりました。では春休みに、っていうことで。」
さ「OK♪」
萌「では、四月開始っていうことで。」
さ「ん〜〜♪なんだか眠たくなってきちゃった♪蒼司くん、今日お泊まりしていってもいい?♪」
蒼「いいけど、狭いですよ?」
さ「平気だよっ♪」
蒼「わかりました。」

つまり・・・。この様なバトルに満ち溢れた生活が少なくともあと一年は続くということらしい。
それまで、果たして僕の体は保つのだろうか・・・。
さやか先輩と萌の勝負の結末は・・・。
僕って・・・最後まで女の尻に敷かれっぱなしだったなぁ・・・。


                           To be continued(ウソ)





あとがきみたいなもの・・・。
まず、すみませんでした。短い時間で作成したものなので文の構成が無茶苦茶だと思います。
それに締めの部分が上手く落ちませんでした。ギャグ系書いたのも初めてなもんで・・・。涙。
と、いう訳なのですが、一人でも面白くはないけど最悪ってまではいかないと思ってくれる方がいれば
なによりです。
さて、今年はもう受験一年前って年なので活動も全くといってよいほどできなくなると思うのですが、
大学受かったらまた活動再開しようかな・・・。大学受かっても活動再開しないかもしれません。笑。
まあ、受験が来年の今頃なんで・・・。
なにがどうなるかは分からないってことで。爆
ではではなにとぞ電撃機関を宜しくお願いします


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